料理の世界では、出汁の出来ばえで『料理の味が決まる』といっても過言ではないほど大変重要な仕事なのであります。どんなに調味料や味付けにこだわっても、出汁がぼやけると料理の味もぼやけてしまい、逆にしっかりとした出汁に仕上がると薄味でもしっかり とした料理に仕上がるのです。 これは和食だけに限らず、お蕎麦屋さんやラーメン屋さんでも洋食のスープやソースにも共通することなのです。 面倒くさいと言われがちの出汁取りですが、おいしい料理の第一歩ですので、天然の味・香りがたくさんのおいしい出汁を取ってみましょう。 |
おいしい出汁と取るために重要なこと ○ 絶対に沸騰はさせない。(どんな出汁取りにも共通する基本です。) ○ こまめにアクを丁寧に取る。(出汁の濁り、エグミの原因になります。) ○ 火加減に注意する。(強くても弱くても駄目。使用コンロの最適を。) ○ 削り節をケチらない。(多くても少なくても駄目。2〜5%を目安に。) |
《 薄削り(和食系)の出汁の取り方 》 《 厚削り(蕎麦・うどん系)の出汁の取り方 》 ※ 上記の取り方の分量や煮出し時間等は、あくまで目安になります。 出汁の取り方には様々な方法があります。また、同じ分量・同じ削り節など同じ条件で 出汁を取ったとしても、火力の火加減やその時の削り節の状態、気候などわずかな事で 常に変化するものです。何度も出汁取りをお試しいただき、出汁の香り・色・味を確認し 最適なお出汁の状態を見極めるようにしてください。
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